診療案内

このページでは、当院「北島レディースクリニッククリニック」で行っております、診療のご案内を随時掲載しております。

この船橋の地で暮らす皆さまを大切にするとともに、信頼できる、親しみやすいホームドクターを目指して診療にあたっていきます。

些細なことでもどうぞお気軽にご相談ください。

■月経異常

女性の月経周期は、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期に分かれており、約1ヶ月の周期で繰り返されています。月経とは、妊娠が成立しなかった場合に子宮の内側にある子宮内膜がはがれ落ち、体外へ排出されることを言います。

月経は女性ホルモンによってコントロールされており、精神的・身体的トラブルによってホルモンバランスが崩れると異常が現れることがあります。

また、月経異常には病気が隠れていたり、将来不妊の原因となってしまうものもあります。

月経異常が3ヶ月以上続くようであればご相談ください。

【月経異常の例】

■月経異常の治療

月経異常には「周期の異常」と「経血量の異常」があります。まず、原因となる疾患がないかどうかを超音波検査や血液検査などで調べ、病気があればそれに対する治療を行います。病気がなく排卵があり症状が軽い場合は治療が不要なこともあります。

また、排卵がなくホルモンバランスの乱れが原因となっている場合は、女性ホルモン剤などにより適切な治療が必要です。

■排卵の有無を自分で調べるには

基礎体温を付けてみましょう。付け方がわからない場合、基礎体温表の見方がわからない場合は看護師よりご説明いたします。

■月経以外の時期にある出血・・・不正性期出血について

「不正出血」と呼ばれることもあります。月経期以外の時期に起こる出血のことで、量や状態はさまざまです。排卵時期やホルモンバランスの一時的な乱れにより起こることもありますが、子宮や卵巣の病気が原因となることもあります。放置せずご相談ください。

■いつ診察に行ったら良いの?

初めての方はいつでもご都合の良い時にご予約をお取りください。月経周期の何日目でも構いません。一部の検査には行うのに最適な時期がありますので、必要な際にご案内いたします。

基礎体温表を付けている方はご持参ください。

■月経痛・PMS

■月経困難症とは

月経中や月経前後に起こる腹痛、腰痛、疲労感などのからだの症状や、イライラ・抑うつなどのこころの症状が、日常生活に影響するほど強く出る状態を「月経困難症」と言います。

月経困難症には、原因となる疾患のある「器質性月経困難症」と、原因となる疾患のない「機能性月経困難症」の2種類があります。痛みがあるのが普通と考えず、原因となっている病気がないかどうかの確認を行いましょう。

■器質性月経困難症って?

器質性月経困難症の原因となる疾患には、主に以下の3つが挙げられます。

器質性月経困難症の原因となる疾患には、主に子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫の3つがあります。これらの治療には薬物療法と手術を行う外科的治療法があります。

■PMS、PMDDとは

PMS(月経前症候群):月経開始の3〜10日くらい前から始まる精神的・身体的症状で、月経開始とともに消失します。

PMDD(月経前不快気分障害):症状が現れる時期はPMSと同じですが、PMSよりも精神的症状が強く現れます。

PMS・PMDDチェックシート。月経異常についてお悩みの方は当院まで。

これらの症状で日常生活に支障がある場合はご相談ください。

■現代女性は月経の回数が多すぎる

現代女性は昔の女性に比べ出産回数が減ったために月経の回数が増え、月経のある期間が長くなりました。

月経の回数が増えたことは、月経困難症や子宮内膜症などの病気の増加に深く関係していると言われています。

昔の女性と現代の女性の月経回数の比較。月経が順調にもかかわらず月経痛などがある場合は、排卵の抑制などの治療の検討も必要。

月経は妊娠のためには必要ですが、月経が順調に来ていても月経痛などのトラブルがある場合は、毎月の排卵を抑えたり月経回数を減らすなどの治療の検討も必要です。

■いつ診察に行ったら良いの?

初めての方はいつでもご都合の良い時にご予約をお取りください。月経周期の何日目でも構いません。一部の検査には検査を行うのに最適な時期がありますので、必要な際にご案内いたします。

■子宮や卵巣の病気

■子宮や卵巣の病気

婦人科良性腫瘍の代表的なものとして、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、卵巣腫瘍などがあげられます。

月経異常の記載もご覧ください。

中には悪性腫瘍(がん)との鑑別がむずかしい場合があること、また子宮内膜症や卵巣腫瘍の中には、将来がん化する可能性のあるタイプが存在することが明らかになっているため、その診断やフォローアップには専門的な知識が必要です。

■卵巣腫瘍

卵巣に発生した腫瘍のことで、大きいものでは30cmを超えることもあります。

卵巣腫瘍には様々な種類がありますが、その発生起源から表層上皮性・間質性腫瘍、性索間質性腫瘍、胚細胞腫瘍などに大別され、それぞれに、良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍があります。

卵巣腫瘍は一般的に無症状であることが多く、超音波検査、必要に応じて血液検査やMRIで検査を行います。

卵巣腫瘍もすべて悪性というわけではなく、良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍の3種類が存在する。

■子宮のがん

【子宮頸がん】

子宮頸がんは女性特有のがんとしては乳がんに次いで罹患率が高く、毎年、約10,000人もの女性が新たに子宮頸がんにかかっています。

また、以前は発症のピークが40代でしたが、近年は若年化が進んでおり、発症のピークは30代となり、ちょうど妊娠・出産を考える時期と重なります。20~30代のがんで第1位の罹患率です。

【子宮体がん】

子宮体部に発生するがんが子宮体がんで、近年、日本の成人女性に増えてきているがんのひとつです。そのほとんどは子宮体部の内側にある子宮内膜という組織から発生し、子宮内膜がんとも呼ばれています。

子宮頸がんに比べて子宮体がんになる年代は比較的高齢ですので、更年期あるいは閉経後の不正出血がある時には特に注意が必要です。

子宮体がんになる年代は比較的高齢ですので、更年期あるいは閉経後の不正出血がある時には特に注意

■いつ診察に行ったら良いの?

初めての方はいつでもご都合の良い時にご予約をお取りください。がん検査をご希望される場合は月経以外の時期にお越しください。

また一部の検査には行うのに最適な時期がありますので、必要な際にご案内いたします。

■緊急避妊(アフターピル)の相談

■緊急避妊とは

避妊に失敗してから72時間以内に緊急避妊薬(アフターピル)を内服する方法です。

72時間以内という制限は、精子と卵子が受精し着床する前の時間を指しています。緊急避妊薬を服用することによって、排卵を遅らせ受精を防いだり、着床前に子宮内膜を変化させたりして妊娠成立を防ぎます。ただし、避妊効果は100%ではありません。

また、内服以外の方法として性交後120時間以内に子宮内に「銅付加子宮内避妊具(IUD)」を入れる方法もあります。

■緊急避妊の方法

日本国内唯一の厚生労働省承認の緊急避妊薬であるノルレボ錠を処方します。72時間以内に1錠1回のみ服用します。処方されたらすぐにお飲みください。1回の服用でよく、吐き気などの副作用が少ないのが特徴です。緊急避妊薬の処方は保険適用外となります。

銅付加子宮内避妊具(IUD)を挿入する処置は医師が行います。有効性はノルレボ錠より高く有効期間も長いと言われていますが、出産を経験していない女性では処置が難しい場合があること、性感染症のある場合は感染を悪化させる危険性もありますので医師にご相談ください。

■いつ診察に行ったら良いの?

避妊の失敗後、内服の時間が早ければ早いほど高い効果を得ることができます。予約が取れない場合にはお電話にてお問い合わせください。

■診察のあとは

緊急避妊薬の避妊効果は100%ではありません。また、内服後の性交により妊娠する可能性がありますので、次の月経が確認できるまでは性交を控えてください。

月経が開始予定日よりも1週間以上遅れる、あるいは普段とは異なる出血や腹痛のある場合は妊娠の可能性について確認する必要がありますので受診してください。

■性感染症・性生活問題

■性感染症とは

性感染症とは、性交およびそれに準ずる行為(口腔性交など)によって感染する病気のことをいいます。性行為経験があれば誰もが性感染症の可能性を持っています。

病気の元になる菌やウイルスは性器の周辺、精液、腟分泌物、血液などにいて、性交などによって感染します。

性感染症として特に、クラミジア(腟、咽頭)、淋病(腟、咽頭)、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒、トリコモナス、HIV、肝炎などが知られています。また子宮頸がんを原因の一つでもあるHPV(ヒトパピローマウイルス)も性行為によって感染します。

女性の場合、ほとんどの性感染症は自覚症状がないため、知らないうちに感染していて、相手にも感染させているという怖い状況があります。特にクラミジア感染症に感染すると、不妊症の原因や流産・早産の原因にもなります。

また、近年梅毒患者の急増も報告されています。梅毒も口腔性交だけで感染することがあります。

早期に発見、治療することで感染拡大を防ぐことにもなります。気になることがあればお早めにご相談ください。

■性生活の問題

なかなか口にできないことが多いですが、大きな問題です。

例えばお産によって伸びきった膣口は簡単な手術でほぼ治すことができます。

EDで悩まれている方もご相談ください。

■いつ診察に行ったら良いの?

初めての方はいつでもご都合の良い時にご予約をお取りください。月経周期の何日目でも構いません。一部の検査には検査を行うのに最適な時期がありますので、必要な際にご案内いたします。

■妊婦健診

■妊婦健診

当院には分娩施設がありませんので、妊娠20週頃までの健診のみとなります。

その後は提携先、帰省先分娩施設への紹介状をお出しします。

 

■その他のご相談

胎児の性別判定(妊娠14週から)や妊娠時期の特定については前もってのご相談が必要となります。

また、当院では妊娠中絶手術は原則行っておりません。

 

■いつ診察に行ったら良いの?

妊娠の可能性のある場合(月経が遅れている、基礎体温で高温期が続いている方)は、月経開始予定日から約1週間経過した頃(妊娠5週目頃)にお越しください。

妊婦健診の方は母子手帳をお持ちください。

妊娠に関わる診察は基本的に自費診療となりますが、場合によって保険診療を行う場合があります。保険証をお持ちください。

■不妊症

■不妊症とは

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。

しかし、男女ともに加齢により妊娠が難しくなること、月経不順や子宮内膜症があることによっても妊娠しづらくなることがわかっており、このような場合は1年を待たずに検査や治療に踏み切った方が良いこともあります。

不妊ではないかと考えただけで大きな不安をお持ちになることと思います。まずは健康であることを確認し、人生のプランをたてるためにご相談ください。

 

■検査について

不妊症が疑われる場合にはまず不妊スクリーニング検査を行い、不妊因子を特定します。

検査をしても何も異常のない原因不明不妊や年齢因子の場合もあります。

■治療について

不妊治療には、タイミング療法、人工授精(AIH)、高度生殖補助医療(ART)などの種類があります。当院はARTを行うための要件は十分満たしていますが、開院後しばらくはAIHまでの治療を行います。

 

【タイミング療法とは】

基礎体温と超音波検査、必要に応じて尿検査や血液検査を用いて排卵日の予測を行い、性交を持つ方法です。

卵胞が発育しづらい方には排卵誘発剤の処方を行うことがあります。

 

【人工授精(AIH)とは】

基礎体温と超音波検査、必要に応じて尿検査や血液検査を用いて排卵日の予測を行い、排卵当日または前日に洗浄・濃縮処理を行った精液を子宮腔内に注入します。

AIH当日にご主人に精液を採取していただく必要があります。

卵胞が発育しづらい方には排卵誘発剤の処方や、排卵を促すための注射を行うことがあります。

 

■いつ診察に行ったら良いの?

初めての方はいつでもご都合の良い時にご予約をお取りください。月経何日目でも構いません。基礎体温を付けている方は基礎体温表をお持ちください。

■まずは相談だけでもご来院ください

妊活を始めたいが何からしたら良いのかわからない不妊治療をした方が良いのか迷っている基礎体温の付け方やグラフの見方がわからない診察を受ける前に相談したい、などの方は看護師/公認心理師/保健師等の資格を持つスタッフがお話を伺います。

予約システムより「看護師相談」(相談料:30分2500円)でご予約ください。

 

■ブライダルチェックとは

妊娠前にお体の見直しとして検査を行うものです。

妊活を始める時、また妊娠をした時に何か影響を及ぼすような要因はないかどうかを事前に調べます。「不妊症かどうか」や「妊娠しやすい・しにくいを調べる」ことはできません。

すぐに妊娠予定のない方でも検査自体は可能ですが、検査をしてから妊娠を希望するまでの期間が長い場合、お体の状態が変わっている可能性があります。

主な検査には以下のようなものがありますが、ご希望に沿って検査を行います。保険診療外となりますのでご了承ください。

主な検査内容

■基本の検査

  • 超音波検査
  • 子宮頸がん検査
  • 甲状腺検査
  • クラミジア抗体検査
  • 風疹抗体検査
  • ホルモン検査
  • 抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査 など

■オプション検査

  • 感染症検査(肝炎、梅毒、HIV)
  • トキソプラズマ抗体
  • 抗精子抗体 など

その他ご希望の検査のある場合はご相談下さい。

■いつ診察に行ったら良いの?

初めての方はいつでもご都合の良い時にご予約をお取りください。

月経周期の何日目でも構いません。

一部の検査には検査を行うのに最適な時期がありますので、必要な際にご案内いたします。

■まずは相談だけでもご来院ください

妊活を始めたいが何からしたら良いのかわからないどんな検査を受けたら良いのかわからない診察を受ける前に相談したい、などの方には看護師/公認心理師/保健師等の資格を持つスタッフがお話を伺います。

予約システムより「看護師相談」(相談料:30分2500円)でご予約ください。

■更年期障害

■更年期とは

一般的に日本人女性は平均50歳で閉経を迎えます。

この時期をはさんだ10年間(45〜55歳)を更年期といい、個人差はありますが、様々なからだの不調が現れます。

閉経が近づくと、女性ホルモンであるエストロゲンが減っていくことで、ほてりやのぼせ、発汗、めまいといったいわゆる更年期症状が出てくるようになります。このような症状が日常生活に影響を及ぼすようになると更年期障害の治療が必要となります。

また、長期的にエストロゲンが低下することによって、動脈硬化や骨粗しょう症のリスクも上がっていきます。

 

■更年期かなと思ったら

血液検査で女性ホルモンの値を測ることができます。原因不明と思っていたからだの不調が更年期のためとわかるだけでも気持ちがスッキリとすることがあります。

また、当院には国家資格である公認心理師免許を持った看護師が勤務しております。治療には抵抗がある、治療をするほどではないけれど誰かと話をしたい、聞いてもらいたい、そのような方には時間をとってゆっくりとお話を伺います。診察時にご相談ください。

 

■更年期を迎えたら

健康的な生活を意識し、日々の生活を見直してみましょう。

 

【バランスの良い食事】

生活習慣病や骨粗しょう症が気になり始める更年期からは、コレステロールや塩分を控え、ビタミン、ミネラル、カルシウムの豊富な食事生活を心がけましょう。

 

【適度な運動】

ウォーキングやストレッチなどを習慣づけましょう。

血行が良くなり肩こりや腰痛などに効果があるほか、不眠やストレス解消にも役立ちます。また、運動は血圧やコレステロールを下げる働きもあります。

 

■更年期障害の治療法

更年期障害にはいくつかの治療法があります。からだの不調を「年齢的に仕方のないこと」と諦めず、毎日を過ごしやすくするため一緒に治療に取り組みましょう。

 

【HRT(ホルモン補充療法)】

低下したエストロゲンを薬で補う方法です。エストロゲン欠乏によるのぼせ、ほてり、発汗、性交痛などの症状、気分の変調や関節痛など更年期以降のさまざまな症状の改善が期待できます。飲み薬や貼り薬、塗り薬などの種類があります。

 

【漢方薬】

漢方薬の中には更年期障害の諸症状の治療に用いられるものがあります。

薬局などで購入できるものもありますが、からだに合った薬を選ぶためにも自己判断はせずに、医師にご相談ください。

 

【抗うつ剤・抗不安薬】

気分の落ち込み、不安感や焦燥感が強い場合には、抗うつ剤や抗不安薬を使用することもあります。

 

■いつ診察に行ったら良いの?

初めての方はいつでもご都合の良い時にご予約をお取りください。

健康診断の結果をお持ちの方は最新のもののみお持ちください。

■まずは相談だけでもご来院ください

診察を受けるかどうか迷っている診察ではなく話だけ聞いてもらいたい、などの方は看護師/公認心理師/保健師等の資格を持つスタッフがお話を伺います。

予約システムより「看護師相談」(相談料:30分2500円)でご予約ください。

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